今年は浪人になって初めての年である。
19歳で日本学生同盟を皮切りに、行動右翼の世界に飛び込んでより30年間幾度もの懲役もかけながらやってきたが、世の中は一向に良くならない。左翼勢力は衰退したといえ、歴史の生き証人である戦前・戦中派世代が世を去っていくにしたがって世の中全体が左傾化し、「中道」の価値観が大きく左に傾いているのが今日の現状ではないだろうか。
我輩が二十歳代の頃は市民運動と呼ばれるものは総じて左翼であった。そのような中でこれらの反日左翼勢力と正面切って対決していたのは当時は右翼しかいなかったのである。
しかし当時の政・財・官界の主だった指導者層は先の大戦を戦い抜いた戦前・戦中派世代であったが故に左翼革命の危機感と相まって世間では暴力団だ、暴走族上がりだなどと言われながらも案外と支持支援者が多かった。
二十歳そこそこの若僧が新宿や池袋の駅頭で装甲車張りの街宣車の上に仁王立ちになってアジ演説をしていると旧軍将校だというおじいさんなどがよく差入や小遣をくれて励ましてくれたものだ。また右翼団体の指導者層の中にも旧軍出身者は多くいたし、右翼事件史に名を残す諸先生も未だ少なからず存命されていた。
我々はこれらの皇軍歴戦の勇士の生き残りや右翼事件史を彩った大先輩の生の声に励まされて今日までがむしゃらに突進し続けてきた。そして気が付いたらこれらの勇士大先輩はもうこの世にはなく自分自身がその同じ年代に達してしまったのである。
戦後半世紀以上を過ぎても、「右翼」は社会的地位を得られていないけど我々が叫び続けた「右翼思想」はようやく世に受け入れられつつある。喜ばしいことではあるが逆に言うとそれだけ日本の政治がおかしくなっているということなのだ。日本の亡国が深化しているということなのだ。
日本は今国難の真っ只中にいるといっても過言ではない。
歴史を振り返れば国難の時にこそ普通の若者が奮い立つ。今保守系市民運動が華盛りである。彼等は総じて二十、三十代の若者達である。誰に踊らされるでもなく、何者に唆されるでもなく、自らの肌で祖国の危機を感じ取って街頭に飛び出している。
安保闘争に見られるような戦後の左翼運動は、特定少数の反日イデオローグによって無知な一般大衆が扇動されてきたものだ。しかし先述したとおり当時はまだ社会全般に戦前・戦中派世代がしっかりと根を下ろしてが故に日本は安泰であった。
今は違う。社会の指導者層が反日教育に洗脳された日教組世代が牛耳るところとなっている。
ところがどうだ。半世紀にわたって反日教育に騙され続けてきた若者は戦後作り上げられた虚構の価値観に挑戦しつつあるのだ。
国難の中にあって、いい流れが出来つつある。
我輩はこの流れを大切に育んでいきたい。今年も一浪人として微力ではあるが御国の為に御奉公しようぞ。多くの若者に支えられて!!
同憂同志の皆さん今年も相携えて精力的に頑張ってまいりましょう。
誰かが亡国の防波堤と成らざればこの国は滅んでしまう。回天の大業は成さざれどもせめて亡国の本流を堰き止める一石となろうぞ!!
問い合わせ先
桂田 智司
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